こんにちは!考えるチキン(@thinking_ckn)です。
今回は国際分散とアセット分散について考えてみます。
国際分散
国内・先進国・新興国に分散して投資が必要か、それとも特定の国に投資するだけで良いかについて考えをまとめてみます。
個人的には国際分散投資は必要との考えです。
最近では米国株式に連動するインデックスファンドに投資しておけばOKとの考え方も目にします。
確かに現状においては、米国株のパフォーマンスは最強だし、長期的に見ても、米国株のパフォーマンスは素晴らしいです。
ただし、2000年~2010年は米国株のパフォーマンスより、新興国株のパフォーマンスが良かった頃もありました。
現在は新興国株のパフォーマンスは悪いのですが、将来的には米国株のパフォーマンスが悪くなるかもしれません。
結局、未来が分からないなら、分散したほうが良いとの考えです。
これはインデックス投資で銘柄分散する理由と、ドルコスト平均法で時間分散する理由と同じです。
インデックスファンドをドルコスト平均法で購入しているにもかかわらず、特定の国の勝利を信じて国際分散しないのは矛盾しているように思います。
もしも、長期投資の途中で、新興国のパフォーマンスが米国を逆転した場合に、新興国に目移りする懸念があります。
なら、今から全世界に投資しておくのが良いと考えます。
ただし、全世界に分散投資した場合のパフォーマンスは、世界の平均リターンとなるため、最もパフォーマンスの良い国に運よく投資した場合に劣ることを覚悟しておかなければなりません。
ウォール街のランダムウォーカーでも米国株のみの投資でなく、新興国や米国以外の先進国にも投資することを推奨しています。
資産分散(アセットクラス分散)
長期投資においては、株式の方が債券よりもパフォーマンスが高く、リスクは低いとの調査結果があり、これはシーゲル教授の書籍「株式投資の未来」で説明されています。
そのため、長期投資では株式100%のアセットアロケーションで良く、債券などへ資産分散は不要との議論もあります。
ただし、これは現代ポートフォリオ理論の考え方とは異なります。
現代ポートフォリオ理論とは、資産を分散することで、リターンを落とさずにリスクを減らせるというものです。
株式以外の資産クラス、つまり債券やREITへ分散投資することで、リスクの低減にはなるのは分かります。リターンは落ちそうですが、そうでもないようです。
ウォール街のランダムウォーカーでも、株式だけでなく、債券やREITも含めたポートフォリオとすることを推奨しています。
私たちの年金を運用しているGPIFも分散投資しています。
投資の出口戦略として、資産を取り崩す方法を調査したトリニティスタディでも、25%~50%の債券に分散した方が良い結果が出ているようです。
以上のことから私の考えをまとめると、以下のようになります。
- ベースの考え方としては、各資産に分散する。
- 分散したうえで、株式にオーバーウェイトする。
過去を振り返ってみる
3つの例で過去を振り返ってみます。
データはMyINDEX様の資産配分ツールを引用しています。
直近の15年(2005年6月末~2020年6月末)
最近の15年間は先進国株式のリターンが最も良いです。
新興国株のリターンも上位に位置するため、この結果をみると株式のみの保有で良く、特に米国株に投資するだけで良いというのも納得できます。
最近の5年、10年のトレンドも同様に株式が強いです。
過去の10年(2000年6月末~2010年6月末)
少し期間を変えて、2000年からの10年を見てみると、新興国株や債券、REITのパフォーマンスが良く、先進国株と日本株はマイナスリターンでした、
また、世界的に株式よりも債券の方がパフォーマンスが良いのが意外でした。
リーマンショックの影響と思います。
直近の20年(2000年6月末~2020年6月末)
少なくとも直近の20年においては、米国比率の多い先進国株に投資するよりも、8資産に均等分散投資する方が良いパフォーマンスが出たようです。
まとめ
株式はその仕組み上、期待リターンが高いことには同意しますが、20年の長期で見ても他の資産に劣後する場合もあるようです。
つまり株式のリターンが高いことを理解しつつも、結局は未来がどうなるか分からないので、株式以外の資産にもバランスよく分散するのが良さそうです。
その点、8資産にバランス良く投資した場合は、パフォーマンスにおいて1位を取ることは諦めなければなりませんが、各期間でそれなりのパフォーマンスを出せています。
以上のことから、私は8資産均等バランスファンドに投資しています。